宮崎県内で確認された新型コロナの感染者数は累計11万人を超えました。これは県の人口の1割を上回る数字になります。
今後の感染状況の見通しについて専門家に聞きました。
新型コロナの感染者数は、8日の発表分で累計11万人を超えました。
これは県の人口の1割を上回る数字です。
これについて専門家は、実際の感染者はさらに多いと推測しています。
(愛泉会日南病院 峰松俊夫医師【ウイルス学】)
「若い方はかなり軽症の方が多いので、感染してると気づかずに、一般的に働いてる方も多いんじゃないかなとは思っております。
そういった意味でBA5の感染(対策)、今非常に難しくなっている」


また、死者数は、9日で累計200人を超えました。
年代別で見てみると今年7月以降では、80代と90代が7割近くを占めています。

(愛泉会日南病院 峰松俊夫医師【ウイルス学】)
「通常のインフルエンザよりも致死率が高い状態にあると思います。
感染者数の絶対数が増えるとやはり死者も増えてくる状態になってくる。
新型コロナウイルスの感染をきっかけに、元々の病気が悪化したとか、あるいはもう高齢者ですので、より全身の臓器の機能が感染によって落ちてしまったとかそういった状態での亡くなり方だと思います」

全国的に第7波の感染拡大が止まらない中、今週末には人流が多くなるお盆、そして、その後には学校の再開を迎えます。
専門家は、今後の感染状況の予測は難しいとしながらも、数週間のうちにピークが来る可能性があるとしています。
(愛泉会日南病院 峰松俊夫医師【ウイルス学】)
「近くで言うと、お盆と学校の始まりで、これでまたどう変わってくるかということだろうかと思います。
とりあえず、第7波は、ピークだけは、多分、数週間のうちになると思います」

まだまだ、終息の兆しが見えない新型コロナウイルス。
専門家は通常医療への影響を懸念しています。