能登半島地震を受け、住まいが被害にあった際に重要なのがり災証明です。申請時に重要となる写真撮影のコツについて、地域防災の専門家である金沢大学の青木賢人准教授が解説します。
住まいが被害を受けたとき最初にすること
兵藤遥陽キャスター:
さて、災害で住まいが被害を受けたときは、何から手をつけたらいいのでしょうか、情報をまとめました。

【住まいが被害を受けたとき最初にすること】
家の被害状況を写真で記録
・片付けや修理の前に、苦い状況を撮影し保存
・市町からり災証明書を取得するときや保険会社に損害保険を請求する際などに必要
ポイント:家の外と中の写真を取る
まず、住宅が被害に遭われた方は、被害状況を写真に記録してください。今後、り災証明書の取得や保険会社に損害保険を請求するときなどに必要となります。片付けや修理の前に行ってください。

家の外の写真の撮り方としては、できる限り4方向から撮影します。また、津波によって住宅が浸水した場合、浸水の深さがわかるようにとってください。メジャーなどを使うとよりわかりやすくなります。

続いて、家の中での被害写真の撮り方です。
・被災した部屋ごとの全景写真
・被災箇所の「寄り」の写真
(想定される撮影箇所)
内壁、床、窓、出入口、サッシ、ふすま、障子、システムキッチン、洗面台、便器、ユニットバスなど
被害を受けた部屋全てを撮影してください。

松村玲郎キャスター:
り災証明書についてです。この他にも、り災証明書の申請が必要となります。り災証明書等は建物の被害を証明するもので、自治体などからの支援を受けるときに必要となります。申請方法など詳しくはお住まいの市や町のホームページをご確認ください。

次に、賃貸型応急住宅(みなし仮設住宅)についてです。
県では、住宅に大きな被害を受けた被災者に対し、民間の賃貸住宅を活用して賃貸型の応急住宅を提供します。対象となるのは、今回の地震で自宅が全壊するなど、住宅の確保が難しく、災害時に災害救助法の適用地区に住んでいた方です。詳しくは県のホームページで確認をお願いいたします。

そして、被災地を応援したい方への災害ボランティアに関するお願いです。災害ボランティアの活動を希望される方は、県の特設サイトで事前に登録をしてください。ボランティアに出る際には被災地に負担をかけず、必要なものは事前に用意が必要です。また、ボランティア保険の加入もお願いします。