29日午前、北陸電力が白山市にある水力発電所の工事を行っていたところ、クレーン車が崖下に転落し、運転していた24歳の男性が心肺停止となっています。

29日午前11時10分ごろ、白山市白峰の林道で作業員の男性から「クレーン車が崖から10メートルから15メートルほど落ちた」と消防に通報がありました。この事故で、クレーン車を運転していた加賀市の24歳の男性作業員が県の消防防災ヘリで病院に運ばれましたが、消防によりますと、心肺停止の状態だということです。

北陸電力によりますと、男性は下請け会社の作業員で、当時は白峰発電所の水路改修工事のため林道を移動していたところ、クレーン車が脱輪し、崖下に転落したということです。

また事故に伴い、クレーン車から油が漏れ出たということで、北陸電力が回収するとともに、下流に広がらないようオイルフェンスを設置したということです。北陸電力は「ご心配、ご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます」とコメントしています。

現場は白峰地区から南東におよそ5キロの山岳地帯です。