NEXCO中日本金沢支社は23日、北陸自動車道で発生した事故通行止めで、ドライバーらに支援物資を配った際、誤って賞味期限を過ぎた保存水4本を渡した可能性があると発表しました。

23日午前8時50分ごろ、北陸自動車道上り線の美川IC近くでトラックと乗用車合わせて6台が関係する多重事故が発生し、このうち3台が炎上しました。この事故で男性2人がけがをしましたが、命に別状はないということです。

現場付近はおよそ10時間にわたって通行止めとなり、NEXCO中日本は午前10時55分から午前11時50分ごろの間、高速道路上に停止していたおよそ300台の車のドライバーらに保存水や携帯トイレなどの支援物資を配布しました。

NEXCOによりますと、この際、賞味期限が2023年4月16日となっている500ミリ入りのペットボトルの保存水4本をドライバーらに配布した可能性があるということです。ドライバーらへの配布が終わったあとに残ったペットボトルの賞味期限に社員が気づき、発覚したということです。

配布した可能性がある賞味期限が過ぎた保存水=NEXCO資料より

NEXCOは「お客様にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。支援物資の管理を徹底し、再発防止に努めてまいります」とコメントしています。

水は日が当たらない室内で保管している防災備蓄用の保存水で、期限を過ぎても一律に飲めなくなるものではないということですが、NEXCOは心当たりのあるドライバーには連絡してほしいと呼びかけています。相談はフリーダイヤル 0120-236-208で24時間体制で受け付けています。