秋になり、猛暑も和らいできて過ごしやすくなったのは人間だけではありません。様々な虫たちが秋の訪れを感じさせてくれますが、中には農家や植物にとって厄介な虫たちも。

最近、身の回りでよく目撃されている虫の中に「チュウゴクアミガサハゴロモ」と呼ばれる害虫がいます。SNSでも「車に複数ついていた」などの目撃情報が上がり、身近な場所で見かけることがあるかもしれません。

提供:埼玉県魏病害虫防除所 茶に産卵するチュウゴクアミガサ成虫

【体長14~15ミリ、パッと見は蛾?中国から2017年ごろ国内に】

石川県や埼玉県の病害虫防除室によりますと、チュウゴクアミガサハゴロモはカメムシ目ハゴロモ科に属する昆虫で、中国からの外来種です。2015年ごろ、日本にやってきたとみられ、主に本州の中でも太平洋側の温かい地域や四国地方などでの発生が確認されていました。最近では県内でも見られるようになったことから、生息域が拡大しているおそれがあります。

体長は14~15ミリ程度で茶色い翅(はね)が特徴です。一見、蛾のようにも見えますが、翅に鱗粉がありません。

提供:埼玉県病害虫防除所 マサキに群がるチュウゴクアミガサ成虫