1日の情報

石川・能登地方でM7.6 輪島港で1.2メートル以上の津波

震源は石川県能登地方、震源の深さは16キロ、地震の規模を示すマグニチュードは7.6と推定されています。

震度7を石川県志賀町で、震度6強を七尾市、輪島市、珠洲市、穴水町で、震度6弱を中能登町、能登町、新潟県長岡市で観測しました。

この地震で気象庁は石川県能登地方に一時、大津波警報を発表し、輪島港では1.2メートル以上、金沢港で90センチの津波を観測しました。

これまでに5人死亡 10代男性が家屋の下敷きに

今回の地震で、石川県内ではこれまでに5人の死亡が確認されています。

輪島市では10代の男性が倒壊した家屋の下敷きになり、死亡しました。

七尾市では50代の男性が灯ろうの下敷きになったほか、50代の女性が住宅の下敷きになり合わせて2人が死亡しました。

羽咋市では倒壊した住宅の下敷きになった70代の男性が死亡しました。

また警察によりますと、志賀町德田で90代の男性が死亡しました。

穴水町でも1人が心肺停止の状態です。

観光名所「輪島朝市」が火の海に 家屋倒壊多数

輪島市中心部で倒壊したビル=輪島市河井町、2日午前3時ごろ

震度6強を観測した輪島市の観光名所・輪島朝市の周辺では、大規模な火災が発生したほか、ビルが倒壊しました。

また能登地方の広い範囲で多数の住宅の倒壊が確認されていますが、被害の全容は明らかになっていません。

3万世帯以上が停電 北陸電力送配電

北陸電力送配電によりますと、能登地方を中心におよそ3万3000世帯で停電が発生しているということです。

また七尾市の七尾大田火力発電所は1号機・2号機とも運転を停止しました。

志賀町の志賀原子力発電所は、地震前から1号機・2号機とも運転を停止しています。モニタリングポストの数値に異常はなく、外部への放射能の影響は確認されていないということです。

北陸新幹線 2日も始発から運転見合わせ

北陸新幹線は1日、長野駅と金沢駅の間で終日運転を取りやめました。JR西日本によりますと、2日午後の運転再開を目指して、線路の点検を行うことにしています。

また北陸線や七尾線など、北陸エリアの在来線も広い範囲で運転を見合わせています。

のと鉄道は2日も終日運転を取りやめ、再開の見込みは立っていません。

IRいしかわ鉄道は、設備を点検したうえで運転再開を判断することにしています。

北陸鉄道は、鉄道の石川線・浅野川線と、県内すべてのバスの運行を取りやめます。

能登空港 滑走路に亀裂

能登空港は滑走路に亀裂が入り、2日は羽田とを結ぶすべての便の欠航が決まっています。

小松空港は午前中、羽田便2便と福岡便2便の欠航が決まっています。

のと里山海道 全線通行止め

能登半島を縦断するのと里山海道は、道路の崩落や陥没が相次ぎ、全線で通行止めとなっています。

能登半島と石川県七尾市の能登島を結ぶ能登島大橋とツインブリッジのとの2つの橋も通行止めとなっています。