展示場に鳴き声!キリンじゃなくて…
密着から1時間半、展示場内に鳴き声が響きました。鳴き声はキリン…ではなくシマウマ。

アフリカ大陸に生息しているグレビーシマウマとホオジロカンムリヅルも同じ展示場内にいます。
記者
「観察開始から5時間が経過しました。キリンは2頭とも鳴くことなく、小屋へと戻っていきます」
いしかわ動物園キリン担当・木村元大さん
「(当時)1年目の僕が声かけてもなかなか入ってきてくれなかったりとか、なかなか移動してくれなかったりとか、エサを手渡して与えても食べてくれなかったりとか、彼らとの信頼関係を作るのは苦労した」
こちらはおととし撮影された夜の映像。飼育員の帰宅後、長い足を器用に折り曲げて休んでいます。

いしかわ動物園キリン担当・木村元大さん
「本当に熟睡するときは長い首をお尻の方に曲げて腰のあたりに頭を置いて寝る。飼育員の僕でもなかなかその体勢は見ることはできなくて、基本的に座っていて少し、うとうとしているなという感じ」
いしかわ動物園では屋外展示場のほか、雨の日には屋内展示場で間近でキリンを見ることも。長い舌や、表情などをじっくり観察できます。
神経質で、無口なキリン。そもそもどんな時に鳴くのでしょうか。
いしかわ動物園キリン担当・木村元大さん
「子どもの時にお母さんにおっぱいを欲しがるときに鳴く。僕自身はキリンの鳴き声は聞いたことない、鳴き声をもし聞けるのであれば僕も聞いてみたい」
午後2時半ごろからはメスの2頭に変わり、オスのジャンプがやってきました。その後も展示場に定点カメラを設置し、観察を続けますが、聞こえるのはシマウマの鳴き声だけ。
記者
「およそ7時間観察を続けましたが、3頭とも鳴くことはありませんでした」
開園から閉園までキリンを観察しましたが、鳴き声を収録することはできませんでした。