福井県勝山市のこども園近くに29日、クマ2頭が出没し、その後、緊急銃猟によって駆除されました。けが人はいないということです。

クマが出没したまつぶんこども園=福井県勝山市、29日午後2時半ごろ

29日午前7時ごろ、勝山市旭町にあるまつぶんこども園の駐車場で「クマのふんのような物がある」と職員から市に連絡がありました。

市や警察がパトロールをしていたところ、午前8時50分に警察官が成獣とみられる1頭のクマと遭遇しました。警察官はその場から離れ、周辺住民に屋内に避難するよう呼びかけました。

その後、こども園に隣接する空き家の敷地内に親子とみられるクマ2頭がいるのが見つかりました。市は、こども園から半径100メートルにある住宅およそ20軒に避難を呼びかけ、午後0時15分に緊急銃猟を実施して2頭を駆除しました。けが人はいませんでした。

クマが出没したまつぶんこども園=福井県勝山市、29日午後2時半ごろ

まつぶんこども園によりますと、クマがはじめに目撃された午前9時ごろには、ほとんどの園児の登園が完了し、その後は屋内に避難していたということです。

こども園の防犯カメラには、28日午後11時40分ごろに2頭のクマが駐車場に侵入し、ふんをする様子が映っていたということです。

福井県内で緊急銃猟が行われたのは9月の制度開始以降初めてです。