高知県や高知信用金庫などが進める「高知アニメクリエイター聖地プロジェクト」に賛同し、アニメを中心としたエンターテインメント企業と3Dモデル企業が新たに高知市に誕生しました。

高知市で起業したのは、「ワンダーウェーブ」と「吉本3Dファクトリー」です。県内では去年、アニメ産業の発展を目指す官民連携の取り組み、「高知アニメクリエイター聖地プロジェクト」がスタート。2つの企業はプロジェクトを主導する高知信用金庫との関わりもあり、高知市への進出を決めたということです。

「ワンダーウェーブ」は、スマートフォンなどで“縦型マンガ”を展開する企業です。「地域との連携」が重要と考えていて、すでに高知を舞台にしたものをはじめ3つのマンガを制作中で、5月以降、順次公開されるということです。

一方、「吉本3Dファクトリー」は3Dプリンタを導入し、フィギュアの制作を始めています。「ワンダーウェーブ」など『原作』を担当する企業を「1次産業」と捉えた時に、自社をグッズの制作や販売を行う「2次産業、3次産業」と表現。アニメ関連企業が集まることで、高知から世界へ作品を売り出し、「クリエイターの聖地」となることを目指しています。

(ワンダーウェーブ 波房克典 社長)
「どうやってエンタメ業界の中に切り込んで、試金石となるかを考えた場合、高知『アニメクリエイター聖地プロジェクト』と連動していくことがいいと思った。メイドイン高知の作品を本気で作っていきたい。天下をとれる作品を、高知から作りたい」

(吉本3Dファクトリー 吉本大輝 社長)
「造形がうまい、データを作れる方は、どこにいても勉強できるし、いると思うので、そういう方の活躍できる場所を、うちの会社で提供できれば」

2社ともに今後、高知でのクリエイターの採用を視野に入れています。高知信用金庫は「高知にアニメ関連の仕事を発生させることで地域の活性化につながれば」としています。