高知県四万十町出身で現在東京で活動中のガールズロックバンド アカネサスが先日ふるさとで1年ぶりとなるワンマンライブを行いました。彼女たちのいまの思いを、たっぷりとお伝えします。

アカネサスは窪川高校軽音部出身のバンド。ボーカルギターの下元愛(しももとあい)さん、ベース・コーラスの山本梨代菜(やまもとりよな)さん、ドラム・コーラスの山脇百華(やまわきももか)さんの3人が高校1年生の時に結成しました。

下元さんの力強いボーカルを武器にライブという実戦を重ね、演奏やパフォーマンスはみるみると進化。2021年、高校3年生の夏県内の高校生バンドが出演する『軽音祭』で最優秀賞を受賞したのに続き、全国の高校生バンドコンテスト『MUSICDAYS2021』でもグランプリを獲得します。

複数の大手レコード会社からも注目され、去年彼女たちはプロデビューを目指して上京しました。

(スタジオインタビュー)
「ごぶさたしてま~す」
(Q.高知はどれぐらい久しぶり?)
「半年ぶりぐらい…?夏ぶり」

(Q.東京での生活には慣れましたか?)
「もう1年たつし…(電車の)乗り換えもね、ちゃんとできるようになって。駅もまぁまだ迷うけどできる」
「基本的にバイトしてバンドして…月に4本ぐらい」

(Q.東京でバンド仲間はできました?)
「一年かけてちょっとづつ」
(Q.東京で高知のバンドとの交流は?)
「一回だけsympathyさんと対バンしました」

(Q.土佐弁忘れてないですか?)
「全く!私、特に他の人と話す時も『方言すごいね』って言われます」

(Q.この1年で成長した部分は?)
「結構成長できたと思います。今までたたけなかったようなフレーズとか、たたけるようになって」
「ライブしててもかっこいいし、聞いててもかっこいいって思える曲がどんどん生み出せているかな」

(Q.もう19歳ですが以前は「早く大人になりたい」とか言ってた気が)
「いやぁ…でも大人になりたくないけどお酒は飲みたい、お酒飲めるようになりたい」
「なんか楽しそうだもんねぇ…」

(Q.ライブの後の打ち上げとかで他のバンドがやってる中にソフトドリンクで参加する?)
「そうなんですよ!だから打ち上げに参加できなくて、輪に入れなくてそこで友達ができないんですよ」
「お酒のめだしたら友達できる」

3月19日、卒業ライブ以来、1年ぶりにふるさとでライブを行いました。舞台は窪川四万十会館ホール。彼女たちにとって初めてのホールワンマンです。会場には観客の長い列ができていました。

(客席のぞいて…)

(Q.戻って来られる場所があるって幸せじゃないですか?)
「窪川ってライブハウスないじゃないですか。ライブハウスないのに帰る機会、ライブできる機会を作ってくれるのが本当にやさしさだなぁと思って」
「いろんなところにチラシとかポスターとか貼ってくれたり、ツイッターとかでいろんな人が『アカネサス高知でライブするんだって』ってツイートしてくれたり…」
「ほんとに大事にされてるなって実感します。だからよかった、四万十町出身で」

(Q.バンドの将来について夢想してください)
「アカネサス駅ができる」

「愛のはまだ叶うかも…ドームを作る、高知県に」

「高知県でアカネサス主催ででっかいフェスやって、自分たちの好きなアーティストを呼んででかいフェスをやりたい」

(終演後 観客)
「こっちがほんとに圧倒されて、心にズンときて、とてもいいライブでした」
「いま僕の推しはビートルズに大谷翔平、そしてアカネサス」
「窪川高校から東京で活躍できる子が出るっていうのがすごく誇らしくて」

(Q.急いで売れたい?)
「急がば回れかな、全部全部丁寧にちゃんとこなしていって、着実に階段を登っていきたいです」
「『売れなきゃおかしいだろ』で売れたい。ライブバンドなんでライブをかっこよく見せたいんで技術はもちろん高めてそこからちゃんと売れていきたいです」

地元からの愛情を全身に受け、さらなる飛躍に向けて気持ちを新たにしたアカネサス。一歩一歩夢に向かうその先に、どんな景色を見せてくれるのか楽しみです。