2022年12月23日未明から降り始めた雪で、高知市などの市街地では記録的な大雪に見舞われました。記録的な大雪となった1日を振り返ります。

(リポート:京面龍太郎アナウンサー)
「日が昇る前、午前5時の高知市内です。雪が舞っていて道路にも積もっています。2時間ほど前は全く道路に雪がなかったんですが、現在はこのように道路は真っ白です」

2022年12月23日 高知市 午前5時ごろ


未明から降り始めた雪。夜が明けるころには高知市内が完全に雪化粧します。


桂浜の坂本龍馬像にも雪が降り積もり、まるで白い帽子を被って肩にショールをかけているようです。南国・高知ではめったに見られない光景を逃すまいと、訪れた観光客らが写真に収めていました。


(愛知県からの観光客)
「何回もここお邪魔してますけど雪の龍馬さんも素敵ですよね、一生忘れないです。ふつうの旅よりも記憶に残ると思います」


県内には2018年2月以来、4年10か月ぶりに大雪警報が発表され、高知市では、午前8時に観測史上最高となる14センチの積雪を観測しました。

(Q.朝起きてどうだった?)
「雪がすごい降ってる。男の子が半袖半ズボンで行っていたからすごいおもしろかった」



未明からの雪は通勤・通学にも影響が出ました。

(JR高知駅)
「本日災害級の大雪の影響で土讃線内、運休や遅れが生じております」


JR高知駅前ではこんな光景も。

「学校なくなって汽車もないんで帰れないんですよ」



(リポート:今橋広海記者)
「午前9時過ぎの高知市はりまや橋です。こちらアンパンマンも雪の帽子をかぶっています」



「こんな雪初めてなんで、子どもはうれしいだろうなと思いましたけど通勤だけでも大変やなと」
「雪ちょっとしんどいですね。自転車できたんですけどこけそうで大変ですね。見たことないんで」
「学校に行こうと自転車こいできたんですけど、途中で休校になったんでいま帰っています」


「ただいま高知駅行き、止まっています」

とさでん交通の路面電車は雪の影響で高知駅からはりまや橋の間で一時、運転を見合わせましたが、その後、運転が再開されました。

四万十市の市街地では高知市内のような積雪はなかったものの、凍てつくような寒さの中、通勤・通学する人の姿が見られました。


「寒すぎます。耳も痛い、どこもかしこも痛いです」

一方、こちらでは・・・

「須崎の方向いて通行止めです。雪で抜けられません」



県警によりますと、23日午前10時ごろから「車が立往生している」との通報が入り始めました。

(尾﨑大晃アナウンサー)
「国道56号沿いの土佐市と須崎市の間にある場所ですが、車が立ち往生しています。300mほど先の場所で動けなくなっているトラックがいるということでUターンしたくでもできない車両が並んでいる」



現場は土佐市と須崎市をまたぐ国道56号で、土佐国道事務所は土佐市鷹ノ巣から須崎市吾井郷までの区間、およそ6キロを通行止めとしています。


現場では午後になっても動けなくなったトラックなどが立往生していました。

「3時間半か4時間…(Q.食事とかは?)お弁当もっちょった。初めて、こんなん初めて」



「となりのおばさんは99歳。『100年来 ないこと』っていいよった。すごいねえ、こんなこと初めてや」



雪で埋もれた道路で、心配そうに家族の帰りを待つ人の姿も。

「孫が終業式、歩いて帰ってきゆうき」



現場ではブルドーサーによる雪かきが行われ、国土交通省の職員が立往生しているドライバーにお茶やパンを配っていました。



「いまからチェーンはかせます。ないよね、なかなか」