発症リスクが高いのは高齢者だが…
北岡医師によりますと、「ヒートショック」が起こるリスクが高いのは「高齢者」や「持病がある人」ですが、若い人でも、疲れが溜まっていたり飲酒した状態で風呂に入ったりすると、発症することがあるといいます。
その怖さは、「前ぶれもなく突然起こる」という点です。

▼高知大学医学部 老年病・循環器内科 北岡裕章 医師
「だんだん暖かい所にいると体が慣れてきますが、温度が変化した“一番最初の段階”が危ないです。急に発症するため、家族の助けを呼ぶ暇も無いし、気づけば重篤な様態で発見されることが多いです」
厚生労働省のまとめによりますと、2023年に全国で「浴槽で亡くなった高齢者」は「6541人」で、交通事故で亡くなった人数=2116人のおよそ3倍に上っています。
「浴槽で亡くなった高齢者=6541人」の全てが「ヒートショック」ではありませんが、冬場にかけては、風呂場から病院に搬送される件数が増えるというデータもあります。
自宅でヒートショックが起こりやすいのは風呂場ですが、北岡医師は「それ以外にも注意が必要な場所がある」といいます。










