毎年12月に行われる「1万人の第九」。土佐女子コーラス部は、これまで2022年と2023年の2回、「1万人の第九」に参加していますが、コロナの影響でいずれもリモートでの参加。

校舎内での合唱にとどまり、現地で歌うことができていませんでした。しかし今回、土佐女子コーラス部にとって悲願となる現地での参加が決まりました。それも、万博の開幕日の万博の会場という大舞台です。
(高校3年生 青木優奈 部長 )
「まず万博に行けることにすごくびっくりして。今までずっとオンラインで参加してきたので、現地に行って皆さんの声を聞きながら歌うのが楽しみです」

本番までおよそ3週間となり、第九の練習が本格化しましたが、定期コンサートの練習も平行して行うタイトなスケジュールとなりました。
(コーラス部 田村歌穂 顧問)
「”アッレ メンシェン”1つずつ言ってください」
部員は、限られた練習時間の中、ドイツ語の歌詞でテンポの変化が激しい“第九”という、難題に立ち向かいます。

(高校2年生 髙橋陽菜子さん)
「高音がすごく多いところと、(テンポが)速いところとゆっくりしたところが混ざっているので、合わせるのが難しかったです」
(高校2年生 早野歩美さん)
「日々の積み重ねなので、毎朝『第九』を聞いて練習をしているので、いつもより歌えていたと思います」
リモートではない初の「リアル参加」という難しさに加え、土佐女子コーラス部は学業との両立のために、1週間前のリハーサルや前日練習に参加できないハンデを背負い、“ぶっつけ本番”の合唱となったのです。

(コーラス部 田村歌穂 顧問)
「1万人やき、こんなんで。指揮者は見えるやろか。どこにおるやろか指揮者は。みんなから見たら、これぐらいしか見えんかも。本当にほぼぶっつけ本番なので、臨機応変に対応できなければならない」

(コーラス部 田村歌穂 顧問)
「本当に生徒たちは頭の中がいっぱいいっぱいだと思います。朝8時とか9時に第九を歌ったことがないのでどうなるかわかりませんが、目いっぱい、精いっぱい歌えるように頑張ります」