四国銀行(高知)の川田悠慎(かわだ・ゆうしん)選手が、埼玉西武ライオンズからドラフト6位指名を受けました。四国銀行からは54年ぶりの指名です。

川田選手は、ピッチャーとキャッチャー以外はどのポジションもこなせるという万能型の選手です。会見では「50m5.7秒という足の速さをいかし、球場を駆け回る姿を見てほしい」と話しました。
◆四国銀行 川田悠慎選手
「やっぱり足が一番の武器であるんで、盗塁王を目標にしてやっていきたいなと思ってます。誰からも愛されるプロ野球選手、理想としていただけるプロ野球選手になりたいなと思ってます」

亀岡洋介監督は、川田選手の“韋駄天ぶり”に舌を巻いたといいます。
◆四国銀行野球部 亀岡洋介監督
「彼のポール間走を見た時に、ちょっと見たことないスピードだったので、当時のコーチに盗塁のタイムも測ってもらって、何度もやり直して盗塁のタイムが3.1秒台だったっていうのを鮮明に覚えている」
一方で、課題だったのがバッティング。ただプロを目指す中で課題と向き合い、パンチ力がついてきたと太鼓判を押します。
◆四国銀行野球部 亀岡洋介監督
「2月の高知ファイティングドッグスとの越知町長杯がターニングポイント。バッティングがどうしても弱いなと思っている中で、ホームラン打ったところから『ひょっとしたらひょっとするかもしれない』と思った」

迎えた運命のドラフト会議当日。埼玉西武ライオンズから6位指名を受けた川田選手に、亀岡監督は「愛のある厳しい言葉」を贈りました。
◆四国銀行野球部 亀岡洋介監督
「さっきもちょっと二人きりになったので、いろんな話をさせていただいたんですが、これから彼がいろんな方からお祝いの言葉であったり、様々な出会いがあると思うんですけども、『もう一度脇を締めてくれ』と、その中でプロ野球という世界は、おそらく我々が想像を絶する以上の世界だと思ってますので、その中で『本気でもっともっと野球をやりなさい』と。それこそ言葉は悪いんですが、『もう死にものぐるいでやらないと、やっぱりプロの世界というのは厳しいと思ってますので、『もう本当に野球に全部生活を捧げて、しっかり努力をするように』ということを伝えました」