雇用増で人材不足?“半導体の街”の期待と課題
サンケン電気はJSファンダリの工場の一角を借りて、電気自動車向けのパワー半導体の製造を行うことになったのです。80億円の投資と100人の新たな雇用を考えています。

【サンケン電気 高橋広社長】
「我々のこれからの成長エンジンという位置づけで活動をしていくので、ぜひ新潟県の皆さんにご協力を頂いて、工場の成功をぜひ成し遂げたい」

ただ、課題もあります。
サンケン電気、JSファンダリは合わせて400人近い雇用を検討しています。どの業界も人手不足の中で、小千谷の経済界からは“人材の奪い合い”になることを危惧する声も上がっています。小千谷市は新潟県と連携しながら、Uターン・Iターン政策に力を入れる方針です。

【宮崎悦男 小千谷市長】
「大きな企業が後を継いでくれる。その一方で、地元の企業が人材を確保することが厳しくなっていくということは絶対に避けなければならない。メッセージ性のある『Uターン・Iターン政策』をやっていきたい」
課題と大きな期待を背負う小千谷発パワー半導体。
国内のパワー半導体工場は小規模な所が多いのが特徴で、岡田社長はさらに事業を拡大し“世界に誇る企業”へと将来を見据えています。

【JSファンダリ 岡田憲明社長】
「ここをとにかく“一大パワー半導体のファンダリ会社”に仕立て上げるのが、僕の強い希望。パワー半導体として、JSファンダリとして、新潟工場、何とか工場という形でいくつか工場を持ちながら、非常に大きい、世界でも有数のパワー半導体のファンダリ会社というものを作れれば良いなと思っている」