半導体の製造のみ行う“受託製造”で商機を

かつての日本の半導体産業では、電機メーカーなどがそれぞれの製品のための半導体を作っていて、半導体の設計から製造まで一連で行っていました。

一方、JSファンダリは「受託製造」という形をとっています。『半導体の製造のみを行う』スタイルにすることで、仮に半導体を搭載した商品が売れなかったとしても、別の半導体の商品でカバーできるため影響を抑えられる考えです。

JSファンダリの『ファンダリ(ファウンドリー)』は直訳で「鋳物(いもの)工場」のこと。国内ではパワー半導体の受託製造に専念する企業はないため、岡田社長は、その需要の高さも感じています。

【JSファンダリ 岡田憲明社長】
「日本でこういう『ファンダリ』をメインでやる会社があると非常に助かるんだっていう声を、これまで多くのお客様から聞いたので、この話をいただいたときに必ずやファンダリビジネスというのは日本で成功するというふうな確信を得ていたので、今回これを立ち上げたという形です」

そしてJSファンダリの誕生から、さらなる動きもありました。
この日、花角知事のもとを訪れたのは同じ半導体の製造会社・サンケン電気の高橋広社長です。

【サンケン電気 高橋広社長】
「JSファンダリのところで、工場を貸してもらえるという話がありまして…」