声優ユニット「声援団」によるチャリティーイベントが、11月15日と16日に新潟県胎内市で開かれます。東日本大震災を機に結成され「遠く離れていても、いつもどこかで心配してくれる人が絶対いる」という思いを届け続けてきたメンバーたち。
今回は「羽越水害」の記憶を伝える朗読劇に加え、実際に被災した場所を巡るチャリティ観光ツアーも企画され、災害の記憶の継承に深く迫ります。
「全員が声援団」という理念
声援団は、2011年3月14日、東日本大震災からわずか3日後、「自分たち声優に何かできることはないか」という井上和彦さんの呼びかけで結成されました。
二代目団長の勝杏里さんは、結成当時をこう振り返ります。

「その何日か後には、今もイベントで歌っている『君に送る応援歌』という歌が出来ました。そして、すぐにスタジオを取って、50人近くの声優や、いろんなスタッフの方が集まって、みんなでその歌を歌ったのが最初のきっかけですね」
それから約14年、陸前高田や石巻、女川などの被災地で炊き出しや子どもたちとの交流を重ねてきました。活動のコンセプトは「みんなに笑顔を届けたい」で一貫しています。
井上和彦さん、かないみかさん、檜山修之さん、伊藤健太郎さん、甲斐田裕子さんら実力派声優が中心メンバーとして名を連ねます。
声援団の特徴は、固定メンバーがいないこと。
勝杏里さんは、「イベントを手伝うスタッフも、足を運んでくださるお客さんも、全員が声援団なんだ」と語り、イベントの売上は必要経費を除く全額を被災地に寄付し、出演者も出演料を受け取らないという形で、誰もが気軽に参加できる支援の形を大切にしています。










