長岡花火を未来へ―
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、2020年・2021年と2度の中止を余儀なくされた長岡花火。戸田事務局長は「長岡市民として花火のない長岡の夏は寂しいものがあった」と振り返ります。だからこそ、安全確保の責任と、多くの人に花火を通じて平和の大切さを感じてほしいという願いの間で葛藤が続いています。

長岡花火財団 戸田幸正事務局長
「事故のことを考えると、やはり皆さんの協力をいただきながら、花火大会を運営していかないといけない。本当は来てほしいのに『来ないでほしい』なんて言うのは辛いですけどね。ただ、今後もずっと長岡まつり大花火大会を続けていく上では、特に今年は言わなきゃならないのかなと思います」
長岡まつり大花火大会は単なる光と音のエンターテインメントではありません。
80年前の悲劇から立ち上がり、平和への祈りを込めて打ち上げられてきた長岡市民の魂であり、未来へ繋ぐべき大切な歴史の証でもあります。

そして「長岡花火を守る」という言葉には、平和を願い、未来に繋げたいという長岡人の強い思いが込められています。
慰霊と復興、そして平和への祈りを―
2週間後の8月2日と3日に長岡の空に、今年も大輪の花が咲き誇ります。
