“終わりと同時に始まる” 一年を通じた緻密な準備と対策

「花火が終わると、すぐに翌年の準備に取り掛かる」と長岡花火財団の戸田幸正事務局長は話します。新型ウイルス禍前の2019年には100万人超の観客が訪れたとも言われる大きな花火大会となったことで、様々なトラブルも発生しているからです。

近年、特に頭を悩ませているのが、チケットの高額転売問題です。今年は転売対策として、チケットに氏名を記入する措置を取り、大手フリーマーケットサイトでは出品が自動削除される対策が取られていると言いますが、それでも高額転売は後を絶ちません。

【戸田幸正事務局長】
「私どもからすると、もうこれ以上のことができない状況。良心に訴えるしかない」

大きな花火大会だからこそ起きる、無断駐車や大渋滞などの様々なトラブル…
公式駐車場もおよそ5500台分用意したほか、民間のサービスも活用し、市民の協力を仰ぎながら駐車場確保を行なっています。

さらに警察やJR、国道事務所、民間企業などと連携し、取り組みを強化するものの、抜本的な解決策が見いだせていない現状があるのです。

長岡花火財団が制作したポスター

そこで、長岡花火財団は今年、『少し変わったポスター』を作成したのです。
そこには、花火が一切写っていませんでした。