境内にある慰霊碑に手を合わる男性。
開拓団として一家6人で満州に渡った中村義昭さん(91歳)です。
「生きているものが先に死んだ人に、するのが務めだと思っている」

満州国は1932年、日本が中国東北部に建国した傀儡国家です。
建国から敗戦まで、満州には国策としておよそ27万人の移民が送られました。新潟県は全国で5番目に多い1万3千人に上ります。

開拓民が送られた目的は当時、昭和恐慌により疲弊していた農村経済の立て直しや食糧の増産。さらに旧ソ連との国境防衛という軍事的な目的もありました。
終戦直前の旧ソ連軍の侵攻などで、満州は戦場と化し、多くの開拓民が命を落としました。
