日本が1932年に中国東北部に建国した傀儡国家「満州国」で起きた悲劇の証言です。

昭和恐慌により疲弊していた農村経済の立て直しや食糧増産を推し進めるため、国策として多くの移民が送り込まれ戦禍に巻き込まれました。
終戦後の満州開拓団の過酷な末路を語った人、それを記録に残し次世代に伝えようとする元中学教師の思いを取材しました。

8月9日。今年も新潟市の護国神社に戦時中、県内から中国東北部・満州に渡った元開拓民が集まりました。旧ソ連軍が満州に侵攻した8月9日に合わせ、毎年、関係者が満州開拓で犠牲となった県民を追悼しています。

しかし、終戦から77年。高齢化が進み、今年、護国神社に足を運ぶことができたのはわずか5人でした。