通っていた高校の教室で新潟地震にあった斎田英司さん(75歳)は、地震の直後に自宅の方角に見えた黒い煙を見て母親が心配になり、およそ7kmを歩いてなんとか自宅に辿り着きました。自宅は床下浸水していました。

「布団とか濡れてないやつはできるだけ上の方に積み直して、それで兄貴は通帳とか貴重品を探して見つけて。そんなしてる時に、急にドンッて…」
【当時のナレーション】
「地震発生とともに市内の製油所から火災が生じた。2か所は間もなく消えたものの、昭和石油の火災はますます激しさを増していく…」

石油タンクの火災でした。
【斎田英司さん】
「家の中で爆発音を聞いて外に出たときに、上からバーッと火の粉が落ちてくるようなそんな感じだったんです。軒並み並んでいた家が全部、ペロリと焼けちゃって無くなってたので、大きな火災があったのではないかなと思うんですけどね」
新潟地震では290棟が全焼、1棟が半焼しました。
