カジュアル化がもたらしたもの
覚せい剤は怖い。ダメ、絶対。
警察の取締りなども功を奏し、いったんはその意識は日本全体に定着したと思えました。
ところが、それが21世紀に入った頃から、ひそかに蔓延し始めています。覚せい剤とまったく同じではないけれど、ほぼ組成が同じ、効果も同じかそれに似たもの。
いわゆる「危険ドラッグ」です。

これが若者を中心にカジュアルにばらまかれることになりました。売人も「暴力団」ではなく「半グレ」。すべてがカジュアル化し、なんとなく大丈夫だろう、というテイストになったのです。しかしカジュアルな顔とは逆に、大変危険なものでした。それどころか得体の知れない薬物により命を落とす人が頻出したのです。