断水解消「これからが勝負です」
「ただ、水が無いから、こちらに泊まれる場所はない」
宮内さんは、地震発生後から毎日、片道4時間を掛けて金沢から能登町に通っているのだと明かしてくれた。午前4時過ぎに家を出て、日が変わるころに帰宅する日々だという。
「浄水場は無事でも、道路に埋められている配管などは、たくさん被害を受けている。修理に必要な部品の手配には苦労しているが、とにかく私がいなければ話は進まない」
頭が下がる思いだった。
「断水の解消に向けて、これからが勝負です」
誇るでもなく、淡々と語る宮内さん。記者に対しても言葉を向けた。
「色々なことがあるが、今やっていることがベストなことですよ。多分、やりがいは後からついてくる。そういうものです。お互い頑張りましょう。そして落ち着いたら、遊びに来てください