「使用済タオルを乾燥させて再利用」も感染症の原因に

井上キャスター:
あとは感染症など、全体含めて付け加えることなどあればぜひ教えてください。

小林院長:
実際に避難所に行ってみて思うことは、寒い地域での避難所ですので、学校の教室などを使ってるんですが、狭い空間に多数の方がやはり居住されてます。これによる空気のよどみっていうのがすごく著しいんですね。ですから、短時間の窓の開放でも空気のよどみをなくすのにはやはり有効ですし、もし換気扇があるのであれば、もう常時、換気扇はつけっぱなしにしていただきたいと。もちろん、まだ停電状態が続いているところでは換気扇などは使えないので、もし電気だけでも通ったら、換気扇をつけていただきたいなと思います。

それから感染症の症状ですね。軽微な症状でも出たらいち早く隔離する、様子を見ない、ということがものすごく重要なことになります。

あと大事なことは、これ被災地ならではのあるあるなんですが、「使用したタオルを乾燥させてまた使う」。洗濯をしないで何度も使っているっていうのはよく見受けられます。これをしてしまうと、タオルで細菌感染が増えて感染症の原因になるからこれも注意が必要です。

井上キャスター:
隔離したくてもできない避難所もあると思うんですが、そういうときのアイディアは何かございますか。

小林院長:
飛沫の予防という意味ではカーテンも有効なんですが、実際見に行くと、使ってない教室であったりとか、音楽室だからピアノがあって避難所として使いづらいということで、そのまま空き部屋になってるところがあるんですね。そういったところを、例えば感染の疑いがある人の部屋にする、つまり少人数の発症者のみの部屋にするとか、いろんな工夫ができると思います。