閉幕まで3週間を切った大阪・関西万博。“駆け込み”の来場者がつめかけ連日混雑が続いていますが、ここに来て、チケットをめぐるトラブルが発生しています。 

 前もって購入していた夜間券の日程を変更しようとするもログインできず、パスワードを変更して再度ログイン。すると、「チケットが勝手に譲渡されていた」というのです。

 なぜこのようなトラブルが起こったのか?私たちにできる対策は?情報セキュリティに詳しい神戸大学の森井昌克名誉教授ら専門家の見解をもとにお伝えします。

「エラーではなく譲渡されています」夜間券を買ったのにログインできない!

 大阪府に住む40代の女性。大阪・関西万博に今月11日に入場するチケットを予約していました。女性が予約していたのは、1枚3700円の夜間券。入場予定日の約1か月前に購入しましたが、日程を変更しようと万博のウェブサイトへログインしようとしたときのことです。

 (大阪府40代女性)「『夜間券の日時を変更して買い直した方がいいのかな』と思ったときログインができなくて、あれ?と思って。間違っているはずないのに(サイトに)入れないなと」

 女性はログインすることができず、パスワードを変更。その後、ログインすると、本来表示されるはずのチケットが表示されませんでした。不審に思い、電話で問い合わせたところ、知らない間にチケットが何者かに譲渡されていたことがわかったのです。

 (大阪府40代女性)「(チケットを)買ったのが初めてだったので気が付かなくて、万博側のエラーで表示されていないのかなと思って、問い合わせしてみました。『エラーではなく譲渡されていますよ』と言われて、え?となって」