教育者という立場を利用した悪質な盗撮事件が後を絶ちません。2年前、兵庫県姫路市のスイミングスクールでインストラクターの男が多数の女児を盗撮し、逮捕された事件。男は実刑判決を受けましたが、被害女児の両親は「まだ事件を終わらせられない」と、今年9月、ある決断をしました。
娘がスイミングスクールで盗撮被害
(ともこちゃん(仮名)の母親)「0歳の時から習わせていて。全部泳げるよね。メドレーとかもするな?」
(ともこちゃん(仮名))「(Qプールでどんなときが楽しい?)すいすい泳ぐとき」
習いごとのプールの話を楽しそうにする家族。しかしともこちゃん(仮名)は、通っていた姫路市内のスイミングスクールで、インストラクターから盗撮されていました。
懲役4年の実刑判決を受けた吉井一磨受刑者(51)。スクールの幼児クラスなどでインストラクターを務めていました。
(吉井受刑者 ※法廷での供述)「小さい子は、自分が被害を受けていることが分かりませんから。盗撮は長い年月していたので、悪いことだという感覚がなくなっていました。“ルーティーン”でしたね」
吉井受刑者は、ともこちゃんを含む、少なくとも11人の幼い女の子(4~7歳)の水着をずらして陰部を時計型の小型カメラで盗撮。撮影した動画は、愛好家らのSNSグループで共有され「盗撮の神」と崇められていたといいます。
(ともこちゃんの父親)「(動画には吉井受刑者が娘に)『ストレッチをするよ』と。たわいもない会話をしながら動画を撮っている。(水着を)ずらして性器を写す。許せない気持ち。娘の将来ですね。一生(ネット上に)出回る可能性があると。例えば結婚するときに何かあったらどうしようと思ったり」
(ともこちゃんの母親)「私しか守ってあげられないのに、こんなことになってしまって。本当に申し訳ないという気持ちがあります」
ともこちゃんは事件後、スクールを退会しました。