【津波について】

鳥取大学 西田良平 名誉教授
「今回は内陸地震だが、海と陸との境界というか、海側の方にも震源域が広がっているので津波が発生した。
例えば1927年、北丹後地震というのがあるが、その時の震源は丹後半島の上のとこだったんですけども、震源断層が海まで入っていて、小さい津波が起きている」

西田名誉教授は、日本海側で起きる津波にはある特徴があると話します。

鳥取大学 西田良平 名誉教授
「日本海は要するに閉じられた海。そんな中で、津波があっち行ってぶつかりこっち行ってぶつかりと、何回も押し寄せてくる。1日ぐらい後でも津波が来るということが起こる」

石川県能登に、最大5メートルと想定された津波ですが、今回そこまで大きな津波が観測されなかったことについては。

鳥取大学 西田良平 名誉教授
「もしマグニチュード7.6の地震が海底で起きてしまえば、5mぐらいの波がすぐ近くの沿岸に押し寄せても不思議ではなかった。震源の位置が海に寄るか陸に寄るかで違ってくるので、想定としては最大限の5mを出すというのは当たり前。
震源の位置によっては、もっと大きい津波になった可能性だってある」

【山陰への影響について】

鳥取大学 西田良平 名誉教授
「今のところ、特にどこそこが活発になったという話はなく、すぐに山陰がどうかということではない。
しかし、山陰地方も、次に地震が起きる可能性があるという、そういうリスクが高まったという、こういう言い方の方がいいと思う。そのための準備をすることが必要。
特に日本海側の地震活動は、21世紀になって以降、衰えていないので、警戒を十分することが必要」