10月20日は「リサイクルの日」です。私たちの身近にある飲み物の自動販売機。その横には、容器を回収するためのリサイクルボックスが設置されていますよね。
しかし、その仕組みについて私たちはどれくらい知っているでしょうか。
中身が入ったままでもいいの?
どこまで分別すればいいの?
また、投入口が「ペットボトル」と「カン・ビン」で分かれているのに、中を覗くと袋は一つだった…という経験はありませんか?
そんな自動販売機横のリサイクルボックスにまつわる素朴な疑問について、清涼飲料の業界団体「一般社団法人 全国清涼飲料連合会」の広報担当・稲野結子さんに聞きました。
「ゴミ箱ではなく、リサイクルボックスなんです」
――まず、自動販売機の横にある箱の基本的な役割について教えてください。
「自動販売機の横に設置されている箱は、ゴミ箱ではありません。飲み終わった後の飲料容器を回収するための『リサイクルボックス』です。この点をまずご理解いただくことが、リサイクルの第一歩となります」

――投入口が『ペットボトル』と『カン・ビン』で分かれているのに、中を覗くと仕切りがなく、一緒になっているボックスを見かけます。これはなぜでしょうか?
「それはよくご質問いただく点です。投入口を分けているのは、皆様に『これは飲料容器を分別して入れるための箱だ』という意識を持っていただくためです」
「一方で、内部に仕切りを設けると、片方が先にあふれてしまった場合、もう一方にスペースが残っていても使えなくなってしまいます。効率的に容器を回収するために、中は一つにつながっている構造になっているんです」
