【地震の特徴について】

鳥取大学 西田良平 名誉教授
「1995年の阪神淡路大震災以来、日本海側で大きい地震が起きていて、その一連の1つだと思う」

西田名誉教授は今回の地震について「逆断層型の地震」として、「北西と南東方向の力で断層ができた」としています。
さらに、地下深くの水「流体」が大きな要因であると指摘します。

鳥取大学 西田良平 名誉教授
「1つ大きな原因は、プレートが押していることによる圧縮場であって、地震がそこで起きたということに関しては、流体によって断層が滑りやすくなったのが要因。流体は地下20~30キロもっと深いところかもしれないが、そこから上がってきた水で、断層面を滑らせる大きな要素となった。
能登半島では何年か前から群発地震が起きていてるが、それも流体が原因。2000年の鳥取県西部地震でも、流体が上がってきているという説もあった」

今回の地震について西田名誉教授は、このような大きな地震の前には「前駆的地震活動」という、地震の前触れと考えられる特徴的な現象があると言います。

鳥取大学 西田良平 名誉教授
「2000年の鳥取県西部地震では、1989年に日野町辺りでマグニチュード5クラスの地震が起きて、1990年には南部町辺りで、1997年には日野町から南部町にかけて地震が起きた。これらは鎌倉山南方活断層周辺で起きた群発地震で、そこが震源の中心になって、鳥取県西部地震が起きた。
能登地方では2020年12月ごろから地震活動が活発な状態が続いているが、今回も鳥取県西部地震と同じような経緯を経ている。初めに群発地震が起きて、比較的大きな地震が起きて何回か地震活動を繰り返して、今回の大きな地震にドーンとなった」