「開催地が優勝する」。
まことしやかに、そう信じられている大会があります。“日本最大の国民スポーツの祭典”とされる国民体育大会、略して国体です。毎年、都道府県持ち回りで開催されていますが、X上では…
「国体あるある。 開催県が優勝」
「国体って開催県が優勝することになってんじゃないの?」
「開催県が優勝するなんて怪しいことこの上ない」
国体の結果について、不思議がる声が上がっています。
巷で言われているように、本当に開催地が優勝しているのでしょうか?

■「開催地が優勝する」って本当?

鹿児島国体は新型コロナの影響で2020年から2023年に延期に


昨年10月に鹿児島県で開催された特別国体。開催地・鹿児島の順位(男女総合成績)は、2位でした。
必ずしも「開催地が優勝する」というわけではないようですが、前年に開催された栃木国体で14位だった鹿児島県は、わずか1年で10以上順位を上げていて、1位の東京と2000点台で優勝を争うほどの好成績を収めています。

ここ20年間の開催地の成績を調べてみました。すると、はっきりと傾向が見て取れます。

開催地は圧倒的に1位が多いことが分かります。鹿児島、栃木、愛媛、岩手の4県は、天皇杯(男女総合成績1位)を逃してはいますが、いずれも2位という好成績でした。

こうして見てみると、「開催地が優勝する」と、まことしやかに語られているのにも、それなりの理由があることが分かります。

開催地がこぞって1位か2位を獲得する国体。その理由を調べてみました。