新型コロナウイルスは“空気感染”が主…煙を使って実験すると?

新型コロナウイルスは飛沫よりも、空気中に漂う細かい粒子「エアロゾル」による“空気感染”が主だと分かっています。

大学や幼稚園などでの換気実験でも使われているという、スモークマシンの煙をエアロゾルに見立て、アクリル板に当ててみると…

(愛知県立大学 清水宣明教授)
「吐き出されたときは一度止まるが、空間全体に広がっていきます」

(大石アンカーマン)
「たしかに、アクリル板でブロックされて、それが上へ上へ立ち上っていきますね」

アクリル板に当たった煙が跳ね返り、部屋中に広がっていくのが分かります。

(愛知県立大学 清水宣明教授)
「空気が動きにくくなってしまう。邪魔ですから」
「少し緩い扇風機などで空気を動かしていればよかった。ここで(アクリル板で)止めてしまってはダメなんです」

飲食店には厨房に強力な換気扇がありますが、アクリル板によって空気の流れが妨げられ、逆に“ウイルスを滞留させた”可能性が高いというのです。

(大石アンカーマン)
「女将さん、何枚買ったんですか? アクリル板」

(晴快荘 鈴木ひで子 女将)
「20枚か30枚くらい買った。お金の無駄…」

クラスターが飲食店よりも、病院や介護施設、学校などで起こっていた事実を考えても、飲食店重視の対策には疑問が残ります。

(愛知県立大学 清水宣明教授)
「『飲食店が危ない』と最初印象付けてしまった。それをずっと続けてしまったというのは私は罪深いと思う」

空白ばかりの予約帳を見ながら、晴快荘の女将は…

(大石アンカーマン)
「緊急事態宣言がもう出ていた時だから…」

(晴快荘 鈴木ひで子 女将)
「予約入らなかったというより、休業していた」

(大石アンカーマン)
「コロナ禍の3年ってどんな3年でした?」

(晴快荘 鈴木ひで子 女将)
「何とも言えない。国からお金を借りて何とかやってきたけれど、従業員の給料や家賃、仕入れのお金を払ったり、これから返済していくのにどうしていこうか。赤字だから銀行はお金を貸してくれないし。今、地獄です」