部活を辞めてアルバイト 子供に突き付けられる「家計を助ける役目」

 高校生世代の子どもにも厳しい現実が突きつけられています。「塾や予備校に行けない」58%、「参考書を購入できない」39%など、学びに影響しているだけでなく、「アルバイトを増やした」24%など、家計を助ける役目も負っています。

「経済状況悪化により下に妹弟がいるため大学進学を諦めた」

「遠征費用等の心配をしていた子どもが、部活を辞めました…。そしてその時間をアルバイトにあてています。」

「就職活動で面接して、合否連絡の時に携帯が止められていて、合格したのに不採用になった」

 今年4月に施行されたこども基本法では、すべてのこどもが適切に養育されることや、健やかな成長をすることは権利だとしています。十分な栄養を与えられること、寒さに震えることなく冬を過ごせること、行きたい学校に行けることは、子どもにとって当然の権利として守られなければなりません。