「世界が輝いて見えた」 当事者同士だからこそ信頼できる
きっかけは、同じようにニオイで悩んでいる人に、自分のニオイを“クンクン”嗅いでもらい、「大丈夫だよ」「くさくないよ」と言われたことだった。同じ言葉でも、家族や友人から言われるのとでは、受け止め方は違ったという。
「同じ悩みを抱えた人はみんな同じような経験してるし、気持ちもわかってくれるからウソつかないよなって信頼できたんです。仲間に『くさくないよ』って言ってもらって、初めて自分の中に『私ってくさくないのかも』っていう可能性が出てきたんです」
当事者同士だから分かり合える。同じ悩みを抱えた仲間だからこそ、信頼できる。中道さんは「大丈夫だよ」という言葉を素直に受け入れることができ、「その日から見える景色が変わったんです。本当に世界が輝いて見えた」のだと振り返る。
中道さんは今、オフ会を通してかつての自分のようにコンプレックスを抱えている人の役に立ちたいと思っている。想像以上のトラウマに悩まされている人は多いのだという。