宿泊療養施設ではないホテル「閉めて収益をいただいたほうが粗利を獲得できる」
この資料を宿泊療養施設として運用していない大阪市中央区の「道頓堀ホテル」経営者に見てもらい感触を伺いました。
(宿泊療養施設ではない道頓堀ホテルグループ 橋本明元専務)
「(Q療養者が入っていないが1日に1室で5700円。大阪にあるホテルということを考えるとコストはこれくらいはかかる?)予約が絶好調の時に運営して得た会社に残るお金と、(通常営業の窓口を)閉めてもらえる額はだいたいトントンぐらいなイメージはしました。ただコロナ禍で普通にオープンしてもそれだけの収益が得られるかというと正直難しいと思うんですね」
県民割も始まり外国人観光客も訪れ始めました。「道頓堀ホテル」では集客のため、宿泊者に午前10時~午後11時までビールや焼酎などの無料飲み放題(※1泊の場合は午後3時から)を実施していますが、まだ絶好調にはほど遠いといいます。
(宿泊療養施設ではない道頓堀ホテルグループ 橋本明元専務)
「オープンして本当にしんどい時には稼働率が10%いくかいかないかでしたね。少しずつ上向いてきて30~40%くらいなんですけど、全然今は収益は取れていない状況ではあります。100%の稼働率になっているところはないと思います。間違いなく閉めてこれだけの収益をいただいたほうが粗利を獲得できますよ」
一方、今感染者が宿泊していない施設は取材に対して「観光客が増え、本来の営業に戻したい気持ちもあるが、社会貢献を考えると難しい選択」と話し、一概に利益のためだけではないようです。それでも3つの療養施設が「6月末には通常のホテル営業に戻りたい」と意思表示しています。