そんな中で救いを求めたのがネットの世界だった。

 (妻・彩香さん)
 「ネットで関東で精子提供をしてくれる人で探して、個人ブログに飛んで。そこからその方にお願いをして。すごく覚えている。ドキドキワクワクしながら」

 精子提供者の男性は「20代後半の会社員」で、やり取りは全てLINE。謝礼は1回の提供につき3000円だったという。都内のネットカフェで複数回にわたって精子を受け取り、7回目で長男を授かった。

 (清水尚雄さん)
 「大事に本当に大切に育てていかなきゃなっていう気持ちもより強くなった」

 去年生まれた長女も同じ男性から提供を受けて授かった命。この上ない幸せを感じる一方で、こんな思いもあるという。

 (妻・彩香さん)
 「本当にいいのかなっていうのはあったよね。それこそ本当、大人の都合でっていう部分は少なからず」
 (清水尚雄さん)
 「(Q子どもに説明は今後していく?)説明していく予定です。上の子が生まれたときからそう決めているので。(Q提供者は出自をたどってこられることに対して何と言っている?)全然問題ないって言っています」

 提供者の男性には妻や子どもがいるというが、遺伝上の父親として今後も縁が切れないようにしていくと2人は話した。