クラウドファンディングで治療費募ると届いた“攻撃的なメッセージ”
猫の感染症FIPを巡っては、治療費が高いことから諦める人もいる中で、すがる思いでクラウドファンディングで薬代を募るケースが急増しています。
小林さんは夫が事業に失敗したり、新型コロナウイルスの影響で厳しい生活が続いていたことから、きゅんくんの病状を伝えて、「治療費支援」として今年2~4月末までの期間で150万円を募ることにしました。しかし…。
(小林さん・仮名)
「『クラウドファンディングで猫の治療費を募るのは最低だ』みたいなことをツイートされている方がいて。私個人を攻撃するようなことがどんどん増えていった」
クラウドファンディングを始めた直後に寄せられたメッセージには次のように書かれていました。
【メッセージの内容 Twitterより】
『詐欺まがいのクラファンしている方のほうが捕まりますよ!』
『調子悪い!持ち直した!調子悪い!って繰り返してますがちゃんと毎日投薬してるんですかね?』
『そもそも本当にFIPなのでしょうか』
『他人にお金を無心する図々しさがそのまま体型に表れているようですね』
その多くが誹謗中傷ともとれる内容でした。
(飼い猫がFIPを発症 小林さん・仮名)
「周りの方も気づいて助けてくれていたんですけど、周りの方が反応すれば反応するほど酷くなっていって、ちょっと精神的に参ってしまって」
なぜこうした誹謗中傷が送られてくるのか?実はこれまで、ペットの治療費を募ったクラウドファンディングで、死んだはずの飼い犬が「闘病中」などと嘘をついて支援金を騙し取ろうとした女が逮捕される事件などが起きています。こうした一部の不届き者の存在が、切実な思いで支援を求める人にも影響を与えているとみられています。