専門家「学校給食で牛乳やバターが供給不足になる可能性」

山本恵里伽キャスター:
長引く猛暑で食卓への影響を避けられない状況となっています。
東京大学大学院農学生命科学研究科鈴木宣弘教授によると、▼野菜の生産量が減っていることが影響し、全国的な野菜の価格が上がっています。
さらに▼乳牛の数や乳量が減っているということで、学校給食で牛乳やバターが供給不足になる可能性もあると指摘しているんです。
小川彩佳キャスター:
そうした中で様々な取り組みが行われていて、規格外の野菜を詰め放題で販売するという取り組みもありましたね。

慶應義塾大学宮田裕章教授:
本当に素晴らしい取り組みだと思います。企業の方が工夫して、不揃いだったり、あるいは形が少し変わってしまったものを届けるということもそうです。
我々生活者の方も、例えば、スイカの形は悪くなるけど、実は水が少ないと甘みが増すということがあったり。
あるいは葉っぱが少なくなって、茎を美味しく食べるレシピを考えてみるなど。あるいはバターが少なくなったのであれば、違うアプローチで食べてみる。
こういう買い支えも必要なのかなと思います。
一方で、この対策だけではなかなか難しいので、特にエルニーニョということで、この後暖冬になっていく可能性もあるので、暖冬ということを前提にして、植えるものを工夫したり、事前に対策を立てていくということもこれから必要なのかなと思います。