各地で厳しい暑さが続いています。猛暑で、牧場の牛が死んでしまう事態や野菜が枯れるなど、食卓にも大きな影響が避けられない状況となっています。

新潟で37.7℃を観測

ほんのりと色づき始めていたのは、富山市内のもみじ。8月も残すところあと1日。
秋の訪れを感じたい頃ですが、8月30日も各地で厳しい暑さが続きました。

30日、全国で最も気温が上がったのは、37.7℃を観測した新潟市新津です。東京都心でも最高気温34.6℃となり、猛暑日に迫る暑さになりました。

女性「暑いですね。8月ももう終わりなのに、日傘がないともう歩けない」

子ども「暑い。アイス(が食べたい)」

北海道では42日連続で30℃以上を観測暑さの影響で牛1頭が死ぬ

終わりの見えないこの暑さは、食卓にも影響を及ぼしそうです。
北海道十勝地方の牧場では、横たわり、息苦しそうに呼吸をする牛の姿が見受けられます。

十勝高島牧場取締役丸山貴之さん「白い牛を見ていただいたらわかるんですけど、あんなふうに呼吸の速い牛がだいぶ残っていますね」

72台の扇風機を24時間稼働させていますが、それでも暑さの影響で、1頭の牛が死んでしまう事態になったと言います。

十勝高島牧場取締役丸山貴之さん「例年であれば、ここは標高も高いので、(対策が)追いついていたんですが、今年は30℃以上の日が1か月続いた状態」

この夏、北海道では42日連続で、30℃以上の真夏日を観測し、過去最長を更新しました。

先週1週間に熱中症で搬送された人が全国最多の935人に上るなど、記録的な暑さが続いています。牧場では乳牛にこんな影響も…

十勝高島牧場取締役丸山貴之さん「夏バテしている牛は多くて、食欲も落ちていますし、それによって牛の乳量も落ちている」

牛1頭あたり1日4リットルほど乳量が減っていて、ひと月の損失は350万円になるそうです。飼料や燃料費の高騰が続く中での減収は、大きな痛手だと言います。