78年前の8月15日、海を渡った中国の地で終戦を迎えた市民がいます。日本が国策として推し進めた「満洲開拓団」の住民たちです。当時14歳だった女性の証言から開拓移民の過酷な現状が見えてきました。

菅田恒子さん:
「何のために行ったかわからない、ひどいところだった」

仙台市泉区に住む菅田恒子さん92歳。一家6人で満洲に渡ったのは終戦3年前の1942年。染物職人だった父・幸作さんが戦争により仕事を失ったことがきっかけでした。

菅田恒子さん:
「親戚も反対したみたいだが仕事もないということで、いいことを聞かされたんでしょう。その話に乗って行ってしまった」