ーーー102巻まで続けている中で、新しく漫画を描きたいなどの思いはあるのでしょうか?

まゆみ
「若い時はもちろんありましたよ」

妹・眞里子
「若い時は、こっそり違う名前でちょっと他の漫画を描いたこともあります。これはなにかは絶対言わないです。下手だから(笑)。ただこの歳になってくると少なくとも商業誌は無理でしょう。自分で自費出版でもするかな(笑)」

姉・眞弓
「あとはネットか何かで流すくらいのね、趣味くらいのものを描くかな」

妹・眞里子
「漫画ってその気になれば一生描いていられるので、80歳くらいになっても手が動くのならば、何か描けたら楽しいかなと思います」

ーーー漫画を描かれるところは自宅なのでしょうか?

妹・眞里子
「いえ、仕事場と自宅は分けています」

姉・眞弓
「分けていますけど、単に分けているだけで、2人で一緒に動いています」

妹・眞里子
「子ども向けの漫画を描いていて、一日中ネタを考えているわけですよ。1話1話が1回読み切りになってしまうので。だから一緒に買い物行くときに『どうしよう?こうしよう』っていう雑談の中から話が生まれるので、基本的に連載をしている間は会話がないと話が成り立たないというのがあって、途中ひどいケンカをした時もありますけど、そうすると仕事が進まなくて迷惑をかけちゃう。だからなんとなく一緒にいて。生まれた時からの腐れ縁でこのまま腐っちゃうんじゃないかな(笑)」

ーーーあさりちゃんの中ではケンカするシーンも多く描かれていると思います。この辺りは2人の生活の中での経験を落とし込んでいるものもあるのでしょうか?ケンカするほど仲がいいじゃないですけど。

妹・眞里子
「私たちが中高生の頃って、意外と乱暴な漫画が多かったんですよ。少年誌とかでは殴ったりするようなシーンがある漫画が多くて。そういう漫画が大好きで(笑)。ただわれわれは女の子ですからケンカは…たまには殴り合いもしましたけど、ほとんど口ゲンカ。ケンカのシーンが多いのは、できる限り派手にドッカンドッカンやりたいなということでの『漫画表現』です」

ーーー7年ぶりに出た102巻ですけど、これは103巻も期待していいのでしょうか?

まゆみ
「私たちも期待して言いたいです。皆さんが買ってくだされば、103巻もあるかもしれません。皆さん買ってください(笑)私たちに103巻を描かせてください!それは読者の皆様のお力です」

ーーー本日はお時間いただきありがとうございました!最後に山陰に住んでいる人や、まだ読んだことがないという人に向けて、あさりちゃんのどんなところに注目して読んでいただきたいですか?

妹・眞里子
「子ども向けの漫画は大人が読んでも面白いと思うんです。われわれはどの年代の人が読んでも楽しめるものというを目指して描いています」

姉・眞弓
「どれでもいいから、あさりの『あるある』を探してください」

姉妹ならではの、まるで漫才のような軽妙でユーモアあふれるやり取りが非常に印象的でした。
連載自体は終了しても、なお描かれ続ける漫画「あさりちゃん」。次なる103巻にも期待が高まります。