ーーー制作過程を伺えて光栄です。今回の102巻を読みましたが、あさりちゃん自身が、昔描かれたあさりちゃんのところにタイムリープするという話がありました。これは昔の話を「読者に懐かしんでほしい」という思いから作ったのでしょうか?

(2人無言で見つめ合う…)妹・眞里子
「え~、正直に言います。正直言って、東京リベンジャーズを映画で見て面白かったから(笑)。うちもちょっと戻しちゃおうかなという…非常にミーハーなところからあれは始まっているんです」

ーーーお2人も他の漫画など見られて感化されることがあるんですね!

妹・眞里子
「もともと漫画家になるのにものすごく漫画が好きだから、もうすっごい漫画読んでますよ。最近はもう歳になってついていけなくなったのであんまり読んでいないですけど。30歳くらいまではとりあえず書店で販売されている漫画は全部読んでいました。青年誌から少年誌まで、それこそエロ漫画まで読んでました。それぐらい好きでした!好きでなきゃ漫画家ならないでしょ」

姉・眞弓
「特にあさりちゃんは『ギャグの生活もの』を描くので、他とネタが被らないようにという理由でも他の作品は読んでいました。季節ものの話を考えると、ギャグ系の場合はどうしても同じような話を他の人が描いている場合も多いので、絶対に被らないようにしていました」

ーーー最近読まれた中で「面白い!」と思われた作品はありますか?

まゆみ
「最近はそうたくさん読んでいないんですよ」

妹・眞里子
「だからちょっと遅ればせになるの。鬼滅読み終わったのもつい最近だし、チェンソーマンもまだ半分しか読んでないし、スパイファミリーもちょっとしか読んでいないし。あ、あと少女漫画を読まなくなりました。これはどういうわけだか、昔はよく読んでいたんですけどね」

ーーーいろんな変遷を遂げながら皆さんに長く長く親しまれてきた漫画だと思います。2人が描き続けてきた中で、いまでも印象に残っている回があれば教えてください。

姉・眞弓
「これは…昔はあったと思います。40代くらいまでは『あれが好き』とかあった気がするんですけど、長くなってくるとね」

妹・眞里子
「とりあえず、102巻すべて『かわいい我が子』ですから、我が子を嫌う人なんていませんから全部かわいい我が子です(笑)」