海外と比べると低い最低賃金 付加価値をどう上げるか

ホラン千秋キャスター:
コロナ禍からの回復で多くの方が訪れるイベントですが、「今年は通常開催で」というところでかなり多いと思うんです。せっかく楽しみにしていたイベントも人が足りなくて安全面を確保できない開設ができない、あるいは中止というふうになるのは、好きな方からすると寂しいという気持ちもありますよね。

教育アドバイザー 清水章弘さん:
本当にそうですよね。今年はコロナが明けて行動制限がないから、突然たくさんの労働力がまた来てくださいと言ったとしても、それは主催者側のみの都合でもありますし、その都合によって労働者が動くわけではない。賃金の話で言うと、フルタイムの賃金の中央値と、いわゆる最低賃金の割合というのが、韓国やフランスと比べるとやはり低いという現状もあります。なかなかこれぐらいにしようという目標を設定して、企業も国もそこに合わせて上げていくという努力は必要かと思います。

井上キャスター:
どうしてもこれまでデフレ一色で「安いのが一番」となってましたけど、やはり「値上げは悪」としてどうしてもニュースでも報じてしまう。でも確かに良くないこともあるんだけれども、それがうまく循環して、「需要があるから高めます」「人件費も上げます」、それが良いサイクルで回っていくと、経済が回っていくわけなので、そのコストを価格転嫁にしっかりしましょうという部分は、非常に重要なのではないかと思うんです。

教育アドバイザー 清水章弘さん:
付加価値を上げないと値段を上げにくい。値段を上げるということは付加価値を上げるという意思表示でもありますから、双方の努力ということですよね。