レジャー施設の約6割が値上げ 沖縄・国際通りでは“時給1800円”も

上村キャスター:
実は人手不足というのはタクシー業界だけではありません。様々な業界で深刻な問題となっています。詳しく見ていきます。
実は、東京商工リサーチによると、2022年7月以降、遊園地やレジャー施設など、約6割が入場料や利用料などを値上げしています。値上げの主な要因は、やはり人手不足による人件費の上昇などが大きいということです。
マクドナルドは7月19日から値上げ、そして映画館も6月から値上げをしています。光熱費や材料費など様々な理由はありますが、やはりネックとなっているのは人件費の上昇なんだそうです。

人手の確保のために時給のアップの競争も起きているそうなんです。
沖縄の那覇国際通り商店街の求人サイトで時給を見てみると…
・土産物店 1350円以上
・カラオケ店 1200円以上
・飲食店 1000円~1800円
ちなみに2022年度の最低賃金は、▼沖縄は853円、▼東京は1072円、▼全国平均では961円です。なので、いかに那覇国際通り商店街の時給が高いかがわかります。

倒産数というものも人手不足によって増えています。
帝国データバンクによると、▼2023年4月の倒産数は、30件と過去最多となりました。▼1〜6月の上半期だけでも、110件と過去最多です。通年でも過去最多を更新するとみられています。
そして、人手不足というのは、私たちの夏のレジャーにも影響が出てきそうなんです。
岡山市の「宝伝海水浴場」などは、今年(2023年)は開設しないということです。その理由は、人員不足で安全面の確保が困難なためとしています。