大阪港では『立ち入り禁止しない区域』を指定し釣り客を受け入れ
神戸市で防波堤での釣りが禁止される一方で、大阪では状況が違います。
(大阪港湾局・計画整備部 内谷一也課長)
「シーズンになりますと、この辺はたくさん釣り人が来ていると聞いております」
大阪港でも13年前に防波堤への立ち入りを禁止する条例を作ろうとしたといいますが…。
(大阪港湾局・計画整備部 内谷一也課長)
「自己責任の上で釣りを認めてほしいとか、一定のルールを決めて釣りをしてほしいというのが大半の意見としてございました。安全性が確保できるところにつきましては、救命浮環とか縄梯子、注意看板を設置した上で、一部『立入りを禁止しない区域』を指定しております」
市民から存続を求める意見が相次ぎ、大阪市は釣り関係団体と検討会を設置するなど、安全対策を整えた上で釣り客を受け入れています。
「防波堤釣りを楽しみにしている方がたくさんいる」署名活動を開始
5月24日、神戸渡船の本木さんは、防波堤を再び使えるよう署名活動を行っていました。
(神戸渡船 本木昌征さん)
「今まで数万人が利用してきたので、(防波堤釣り)を楽しみにしている方がたくさんいらっしゃるので、行政のほうにお願いということで。神戸市との協議の時に(署名を)提出して、集まった分を出すようにします」
本木さんらによると、神戸市は協議をすることさえ消極的だといいます。安全対策の徹底やマナーを守ることは言うまでもありませんが、30年以上も生業としてきた船の仕事を突然失った人たちは、納得できる説明を求めています。