歴史家・石澤さんの話と後藤さんの証言が一致した

写真家で今年1月に97歳で亡くなった後藤東陽さんの記事があります。後藤さんは当時、榴岡にある歩兵第4連隊に所属していました。

河北新報(2014年8月13日朝刊)より:「後藤さんは兵営で1枚を拾い、文面は『仙台良い町、住みよいところ、7月10日は灰の町」と記憶している」

後藤東陽さん

郷土史家の石澤さんが語った文面とほぼ一致しています。石澤さんは、軍の幹部も仙台空襲の日にちを掴んでいたと考えています。

石澤友隆さん:
「東北軍管区に勤めていた女性の話だと、(7月9日)軍の偉い人から『今夜気をつけるように』と言われたと。そのときはわからなかったが後から考えたら空襲のことだったと話している。軍は空襲のことを知っていたはずだが一切動いていない空襲の後、遺体の処理には動いたが、避難誘導はしていなかった」