10代が暴徒化 SNSで“破壊自慢”が拡散

上村キャスター:
そして今回の暴動の特徴は、若者が多いということです。拘束者の平均年齢は17歳。
SNSには若者らによる暴動の過激さを物語るような動画がいくつもアップされています。中には「お店からアルコール取ってこい」「ほら、盗んだ商品があるよ」と混乱に乗じ、ふざけながらお店から酒などの商品を略奪。その様子を仲間内で動画に収めているものもありました。

抗議活動と暴動は全く違うものだと思うのですが、SNSで略奪などの動画が拡散されています。なぜかというと、“暴動の参加”や、“何を破壊したか”を自慢するのが目的だそうです。
フランスのマクロン大統領は6月30日、「SNSには暴動の真似事のような行為が投稿されている。一部の若者はゲームの世界に現実逃避しているかのようだ」と言っていて、政府はSNSの運営会社にこのような暴動の動画の削除を求めています。
日比麻音子キャスター:
鎮静化に時間がかかっていて、特に若者がというところを見ますと、やはり反差別といったところがきっかけかもしれませんが、それ以外の、例えば経済的な不安や不満などが何層にもなっているんじゃないかというふうに思うのですが、どのようにご覧になりますか?
厚切りジェイソンさん:
もちろんそうだと思います。例えば、お酒とかを全部一気に盗んだら何か解決するということではないし、それは逆効果だと思います。でも、解決するのは非常に難しい問題ですよね。みんな一緒になってちゃんと声を上げたところで、ちゃんと聞いてくれる人がいないんだったら我々が存在してはいけない、と思うようになるのは理解しますよね。
ホランキャスター:
こういった暴動を国としてどう向き合っていくのかということもそうですし、そもそも構造的な差別は様々な国や文化に存在しますので、私達も一度立ち止まって考えるということも必要なのかもしれません。