ホラン千秋キャスター:
フランスだけの出来事ではなく、アメリカなどでも黒人など移民に対する反発というのがすごく大きくなって警察などが発砲する場合、それは黒人だからなんじゃないか、本当に適切な対応だったのかという運動や批判がかなり大きく顕在化するということが増えていますよね。

厚切りジェイソンさん:
その批判は増やすべきだと思いますけどね。これを見て真っ先に思い出したのは、2020年にアメリカのジョージ・フロイドさんが殺害された事件です。そのときも警官が不適切な力を使い、拘束して地面を首に押し付け、結果的に死亡してしまいました。これは今回と似たような状況ではあります。いろいろ調べた結果、アメリカは100万人当たり、警官に殺される人数は3.5人らしいです。フランスは同じ100万人あたりでも0.5人。だから今回、デモはもちろんすべきだと感じるところはありますし、暴力はよくないんですけど、こんな差別的なことをされて耐えられないということもわかります。
アメリカはもっと深刻な問題が長い間ずっと根付いていて、ちょっと複雑な気持ちになりますけど、何か解決しないといけないですよね。みんなで集まって、一緒になって声を上げないといけないようなところもわかるんですけどね。
ホランキャスター:
差別はいけないし、声を上げること自体は大事だと思うのですが、一方で、例えば移民や難民に対する反発自体も大きくなっていて、フランスでいうとマクロン大統領が再選しましたけれども、移民や難民に対して厳しい措置を取りますという候補者もかなり大きな支持を集めたんですよね。
厚切りジェイソンさん:
今回もクラウドファンディングページで被害者側を支援するようなページを立ち上げて、3日ぐらいで数千万円集まりました。それは残されたお母さんを支援しましょうというものだったんですけど、加害者側も家族を支援するページは、同じ期間で1億円以上集まったんです。だから、そんな経済力のあんまりない移民の人たちが、我々に何ができるんですかとか、加害者側には力があるのに支援が集まるんだったらもう通る道はない、だったらデモをするしかないと感じるようになるのはわからなくはないんですよね。