
樫原沙紀
― 今からどれくらい走る?
「きょうは1000mのインターバルを男子がやるので、そこに何本かつくくらいで」
慣れ親しんだグラウンドで地元のメンバーとの練習。自分を成長させてくれた人たちの存在を感じながら走っています。

樫原沙紀
「だいたい、1日の総距離が20キロくらい行くようにするので、午後、走れそうだなと思ったら朝は少な目にしたり、午後、走れないときは、朝に長く走ったりして調整している」

― 朝は何時に起きている?
「5時半ですかね。全然、当たり前じゃないです。大学生活だとそんなに早くないので教育実習1週間目のときとか、ヒーヒーで『起きれない!』と思っていたけど、なんとかがんばれている」

樫原と一緒に走っているのは、母親の直子さん。娘の影響でランニングを始め、今ではRCCひろしま女子駅伝に毎年、参加しています。

母 樫原直子さん
「イマナマ!女子駅伝部の人たちに本当に負けたくなくて、彼女たちより早く走るためにこの日々の練習をがんばっています。一緒にここにいると、一緒に走るのがいつものスタンスだったのが、自分から走りに行く、自らが行動していくって形に変わってきているので、それは親から見ると、すごい成長だなと思う」

大学から親元を離れ、日本を代表するランナーへ成長を遂げた樫原。大学卒業後は、実業団ランナーとして世界を目指します。

1500m学生チャンピオン 樫原沙紀(呉市出身)
「大学生活はとりあえず、8月に行われるユニバーシアード(ワールドユニバーシティゲームズ)で自己ベストに近いくらいの記録で走って、ワールドポイントをゲットする。来年はパリオリンピックの選考がある重要な年なので、そこに向けて冬季は練習を積んで、さらにストイックになってがんばっていけたら」