入管法改正案のさなか、大阪入管の医師”酒酔い診察”疑惑 内部の体制は?

業務の多くがあまり表に出てこない入管。改正案の審議中、まさに職員の勤務先である大阪入管で、ある疑惑が浮上した。
それは、体調不良を訴える収容者を診察する女性医師が、「酒に酔った状態で診察していた」疑いがあるというものである。共産党の仁比聡平参院議員が入手した内部文書によると、2023年1月、常勤の女性医師が「極めて陽気に振る舞うなど、落ち着きや冷静さを欠いていた」ことから、職員がアルコール検査を実施。すると、最大で呼気1リットル中0.36mgというアルコールが検出されたというのである。これは、酒気帯び運転で免許取り消しとなる目安0.25mgをはるかに超える値だった。大阪入管は直ちに女性医師を診察業務から外したという。
男性職員は、当該の女性医師と面識は無く、名前も知らないというが、事案が起きる前から“噂”は内部で上がっていたという。
(大阪入管の現役職員)
「具体的に言ってしまうと聞いた人間があぶり出されてしまいますので、ちょっとそれは言えないんですけど、いい評判ではなかったですね」
しかし、自身が収容者の診察立ち会い業務を担当していた際の常勤医師や看護師は、「素晴らしいレベルの人だった」と話す。
(大阪入管現役職員)
「看護師さんはものすごくベテランの方で、すごくいろんなことに詳しく、人間との当たり方、私らもそうですし、収容者もそうですけど、ものすごくうまいなと感じましたね。お医者さんに関しては、個人情報になるんで言えないんですけど、かなり高いレベルのお医者さんです。すごいところのお医者さんに来ていただいていました」